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ハックルベリーに会いに行く

ブロマガ

  • 本質的に生きる方法:その34(2,043字)

    「令和の米騒動」は日本における「新しい分断」を露わにした。それは米騒動に参加する人と参加しない人との分断である。 面白いことに、米騒動に参加する人はテレビを見る人とニアリーイコールである。だからテレビでは連日大騒ぎだが、ネットではそこまで大騒ぎになっていない。それはお米を食べる人とネットを見る人の層が微妙に異なっているからだ。 これがどういうことかというと、人類はもはや、あるいは日本人はもはや、米なしでも生きていけるということである(それは同時にテレビなしでも生きていけるということでもある)。 それでもお米を食べる(テレビを見る)ということは、「古い生き方に固執している」ということもできる。実は「好きだから」とか「必要だから」という致し方ない理由ではなく、「古いやり方をやめられないから」というくだらない理由でやめられていない可能性が高いのだ。 ここに一つの「法則」が見て取れる。それは「古いやり方に固執する人間は淘汰される」というものだ。この法則は、世界中でそうだがまず日本で、これからどんどんシビアに適応されていくことになるだろう。 「古いやり方に固執する人間は淘汰さ...

    9時間前

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  • 石原莞爾と東條英機:その88(2,007字)

    石原莞爾は1939年8月に第16師団長となる。1941年3月にクビになるので、2年弱の期間だった。この間、立命館大学で教え、また東亜連盟を立ち上げたことはこれまでに見てきた。その間、第16師団では何をしていたのか? 印象的なエピソードが2つある。石原はとにかく兵が好きだった。それも最下層の二等兵、新米兵こそが軍隊にとっては最も重要かつ神聖な存在と考えていたので、彼らが頑張れるような環境を作ることに腐心した。 だからこれまでも連隊長として兵の管理者になったときには、洗濯を外部委託したり、風呂の衛生管理を向上させたり、食事のメニューを改善したり、除隊する兵には軍で飼育しているウサギをお土産に渡したりした。また先輩によるリンチも禁止した。 そして師団長になったときには、形骸化していた儀式や行事をなるべく廃止した。特に陸軍記念日の閲兵式では、通常は三時間かかるところをわずか五分で終わらせた。 普通は、兵たちを行進させそれを師団長が閲見(チェック)するという儀式なのだが、このときは馬に乗った師団長の石原が、逆に立ち止まって整列している兵たちの前を風のように全速力で駆け抜けた。 つまりこれは、閲...

    1日前

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  • 野球道とは負けることと見つけたり:その29(1,929字)

    1971年の夏、池田高校は甲子園に初出場する。 その前年の1970年夏、二年生主体のチームで徳島県大会を勝ち抜き、4回目の南四国大会出場を果たしている。そこでは残念ながら一回戦で負けてしまったが、一定の手応えはつかんでいた。 しかし続く秋の大会の準決勝で、徳島商業に完敗。春の甲子園出場はならなかった。 そして年が明け、春の大会では二回戦で敗退。幸先は良くなかったが、夏の大会では順当に勝ち進み、徳島商業と共に南四国大会に2年連続5度目の出場を果たす。 「南四国大会」は、徳島から二校、高知から二校ずつ出場し、四校のうち一校だけが甲子園に出場できるという、狭き門の大会だ。会場は、毎年代わりばんこに徳島と高知とで行われ、前年の1970年は高知で行われたので、1971年は徳島でやる番だった。 球場は徳島市内にあるから、当然徳島市民がたくさん球場に訪れた。徳島商業にとっては実質的なホームである。だから徳島商業が南四国大会に出るとなると、いつも大応援団が球場に詰めかけ、7000人の満員となった。 甲子園出場はトーナメント形式で競われる。準決勝となる一回戦は、どちらも徳島と高知が対戦するようになってい...

    4日前

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  • どう「住む」か?:その1(1,734字)

    ぼくはこれから家を建てようとしているので、「どう住むか?」ということについていろいろと考えている。そこで今回から「どう住むか?」ということについて連載で書いてみたい。 まず「どう住むか?」というのは当たり前だが時代によって移り変わる。ぼくはもうすぐ57歳だ。だから57年間、いろんなところに住んできたのだが、その住み方というのは時代によってさまざまに変遷してきた。 しかしそうした中で一度も変わっていないことがある。それは一度も「引きこもったこと」がないということだ。ぼくは赤ん坊時代も含めて57年間、一日一度は家の外に出ている。「一日中家から出なかった」ということがほとんどない。 そういう人は多い。引きこもり以外、誰でも普通、一日に一度は家から出る。そしてたいてい、家の外で過ごす時間が長い。学校でも会社でも、家と同じかそれ以上に長い時間を過ごすという人は少なくない。 そのように考えると、家において最も重要なのは「外との関係性」なのである。「どう外に出て、またどう家に戻ってくるか」ということだ。 これは当たり前のことなのだが、概念として意識できている人はほとんどいない。昔も今も...

    5日前

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  • [Q&A]長嶋茂雄さんが亡くなったことについてどう思うか?(2,765字)

    [質問] 小泉進次郎農林水産大臣が、就任するやいなや貯蓄米が流通するようになりました。このことについて、ハックルさんはどのように見られていますか? [回答] ちょうどいい動画を見つけました。 【図解】米騒動に関する農水省とJAと自民党の"オモテの”パワーバランス【小泉進次郎の立ち位置】 このチャンネルは農関係の情報を発信しているYouTuberさんで、ぼくが以前からフォローしていた人です。お米も作っているので、今般の米騒動をちょうどホットな話題として取り上げていました。 概要を話しますと、お米の価格決定には大きく三者の思惑が絡まり合っているということです。一つは農家とそれを代表する農協(JA)。一つは農林水産省。一つは自民党です。ただし自民党の中には農協の利益を代弁する農林水産族(族議員)と、国民の声を気にする執行部とがあります。 まず、農協とその利益を代弁する農水族議員は、価格を押し上げたい。農家はただでさえ儲かっていないので、今回の価格高騰は絶好のチャンスともとらえていました。 一方、農林水産省は少し複雑で、彼らの最大の使命は「食料の安定供給」です。つまりお米をリーズナブル...

    6日前

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2014/01/30 11:01

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