菊地成孔さん のコメント
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今、ふと気がつくと「極道の妻たち」の、最初の4作(岩下志麻から3作で一回りし、岩下志麻がカムバックするまで)の事に異様に興味が出て、やっぱり五社英雄の1作目はヤバくて、もう予告編からフォントの出し方がものすげ、、、、、「あ」と言って再生を止めた所だ。疲労が抜けきっていない。とするのが最適説ではないかと思う。なんでこんな事をしているのだろうか。検索画面は、岩下志麻の極妻が10作目まで製作され、それが V シネの先駆となった、高島礼子ヒロインの「 video 版」移行して5作製作された。とあるままだ。夏目雅子が「テレビ版」の主演だとばかり思っていたが、そういうものは存在せず、それは「鬼龍院花子の生涯」で、なななな何と、こっちのが先で、どっちかというと「極妻」の元ネタなのであった。五社英雄だし。しかし家田荘子、今、返還しようとしたら「言えた倉庫」と出て、そのまま検索したら AI が「言えた倉庫」は、日本語
何せ僕自身も初めてづくしの経験なので、まだ分析できていないのですが、4名のコレクティヴ・インプロビゼーションは、一般的に「激烈」「熱戦」というに相応しいもので、「1曲目」の曲名は「ppp」、問題の2曲目は「fff」だったんですが、とにかくサウンドスケープが新鮮すぎて(クォーターが聴取できたのは結果であって、同じ和音の主音を、残響を保ったまま移動させると、響きが「曲がって」、その経過にアナログなベンディングが聴こえた、と言うのがより近いかと思います)、バンドの演奏がブラックホールのように、吸い込まれ、吐き出された事も含め、なんでしょうねこの、イントナルモーリとか、最初期のコンピューターを見ると、未来派的な感慨で「涼しく」見えますよね。速度がない状態に発生する速度感のような感じです。
「ギル・エヴァンスの技法」は、倍音列の第六(ここまでで長三和音の安定原理が成立します)より上の上の構成音で和音を作ると、地上(入力基音=地表、の近く)では濁るけれども、天空では響くのですが、ギル・エバンスはこれをビッグバンドアレンジの技法として体系化していたと思われます(非常に、自己言及的ではない人。なので)。
同じことをピアノでやってもギルの効果はない。と一般的には言われますし、僕もそう思うんですが、逆に言うと、構造的には同じ出力をしても、ビッグバンドとピアノは違う。と言うことが面白いかなと思い、ちょいちょい使っています。
ここで生じる「涼しさ」は、もっと油絵的な感じで、脳で感じると言うよりも、視覚情報に近く、感情に訴えてくる涼しさで、「fff」とは質差があります。
最近、ランプライトの「オクターブ16分割」のエレクトロを聴いていて、これがまたものすごい涼しさなんですよ。21世紀のポップ調性離脱は、20世紀のブルーノートや多調性と違って「涼しさ」を纏っているのかもしれないです。
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